I (am the) GIRL

涙が出るほど幸せで 笑ってしまうくらい悲しい

「これが結果」とSnow Manの渡辺翔太が言ったから。

 

 新卒で入職した病院を4ヶ月で退職し、転職した先で働き始めてもうすぐ3ヶ月が経とうとしている。

 

 その間に、同級生たちは夜勤に入り、ひとり立ちをしているのだと思うと、自分は一体何をしているのだろうと考える時も正直ある。それでも、退職して、リスタートをしたこの選択は間違っていなかったと思う。

 

 

 Snow Manを好きになって、次の1月で2年が経つことになる。この2年、毎日が幸せで…なんてことは決してなく、新卒で、たった4ヶ月で仕事を辞めてしまって、人生終わったと本気で思っていた。それでも、今こうして、そのことすらも前向きに考えられているのは、間違いなく、Snow Manのおかげ、“めめ”こと目黒蓮くんのおかげである。

 

 そんな大袈裟な、という人もいるかもしれない。それでも、どう頑張ったって1回目の人生で、上手くいかない時、それも、いわゆる「普通の人生」を歩んでいる人たちと比べた時、明らかに私の人生は普通ではないから、誰かの生き方や考え方を参考にして生きていくことで、今をなんとか過ごしている。

 

 小さい頃に父親を亡くし、それでも中学受験をして、合格した学校で中高6年間呑気に過ごして、なんだかんだで入った大学を2年で中退して、1年勉強した後、また大学に進んで、看護師免許を取って、やっとみんなと同じスタートラインに立てると思った矢先の退職。あぁ、私はなんでこんなに人生を歩むことに対して、こんなにも下手なのだろう、なんでみんなができることができないのだろうと、ものすごく悩んだ。

 

 現在25歳、大好きな目黒蓮くんと同じ学年であることが、今の私の1番の誇り(私も目黒蓮くんも早生まれでそんな小さな共通点ですら嬉しくなるのがオタクの性)。彼は、23歳の時にSnow Manとしてデビューを果たした。それが早いのか遅いのか、最近のジャニーズのデビュー年齢を考えると、正直よくわからない。そんな彼は一旦さておくのだが、同じSnow Man渡辺翔太くんの顔が私はとてつもなく好みで、彼が表紙を飾る雑誌はどうしても買ってしまうことが多い(いつもはオタクとしての節度を守るために目黒蓮くんかSnow Manが表紙のものだけを買うようにしている)。そんな彼は、私たち96年組からすれば、92年生まれで、4歳の差がある。そして、渡辺翔太くんは当時27歳でデビューの夢を掴んだ。

 

 Snow Manは2012年に6人で結成された。そして、2019年1月、目黒蓮くん、向井康二くん、ラウールくんが加入し、9人体制になり、その1年後デビューを果たすことになる。つまり、渡辺翔太くんが、今の私や目黒蓮くんの年齢の時には、まだSnow Manは9人ですらなかった。渡辺翔太くんはデビューライブでこう話している。

 

僕たちをここまで連れてきてくれて本当にありがとうございます。

だって自分自身はここでデビューライブができるなんて本当に想像ができませんでした。

でもそれがわからないのに15年近くJr.をやって頑張ってきて、

その時に正直

Snow Manはデビューできないよ」「デビューできないと思う」

そんな声を何度も聞いたし、何度も目にしました。

でもそんなことを言われた時に、こっちも全力で否定できるって自信が

確かに正直ありませんでした。

でも、こんな話を今デビューライブでこのステージで言えてるんです。

これが結果です。

こんなことも言えます。

Snow Manナメてんじゃねぇぞふざけんなこら」

そんくらいの今僕たち自信があります。

 

 25歳、周りが就職し、そろそろ社会人としても1人前に、なんなら結婚して子どもも、という時に、自分が何者でもない、地に足を付けられていないこの不安、を彼が抱えていたかはわからないが、なんだか似ているなと勝手に思っている。だからこそ、彼のこの言葉と、今の彼の活躍をみていると、とても勇気をもらえる。

 

 ものすごく遠回りをしている自覚はある。それが何かを目標にして頑張ったわけではないから、余計に周りと比べて引目を感じているし、自己肯定感も自信も粉々に砕け散ってしまっている。だけど、もう少し、頑張ってみようと思えるのは、27歳でデビューという夢を掴んだ渡辺翔太くんという存在がいるから。「これが結果」そう言うのは、別に今じゃなくてもいい。今は、結果を出すための過程の段階、しかも、他の人よりもかなりゆっくりとした。そう考えれば、退職も転職も、日常の様々な悲しみも辛さも苦しさも悔しさも、「これが結果」と言い切れるような、大切な日々の積み重ねの一つになっているのだと、肩の力をフッと抜くことができる。

 

 目黒蓮くんは、19歳の頃、1回きりの人生だからと、やりたいことに期限を決めて、そのことに本気で取り組もうと決めたという。絶対に叶えられないと思うものまで、すべての夢を書き記したノートには、震える文字で「デビューしたい」と書き、そして彼はその夢を見事に叶えた。1回きりの人生、父を呆気なく失ったあの冬の寒い日から、私はどことなくそのことを考えながら生きてはいた。だけど、それは彼の考えていたこととは違い、「しんどいことはしないでいたい、だって頑張ったっていつ死ぬのかわからないのだから」と、なんとも自堕落なものだった。そうして小さな時から心を守ってきたのだとも思う。だけどもう、その考えも必要がなくなってきた。別に普通じゃなくていい、自分のした選択を間違いだと思わなくていい、だって、Snow Manに出会えたのだから。

 

 Snow Manの活躍は、日々の生きる活力だ。そして、同年代の彼らの歩みは、共に幸せな未来を目指して進む伴走者のようだ。何かに思い悩んだ時、別に同じことでなくてもいい、どんなに不格好でも乗り越えた経験を彼らは教えてくれる。そんな彼らの幸せを願いながら、私も幸せを掴んでいきたい。やりたいと思うことを、どうせできないと思わずに、いくら失敗したとしても、「これが結果」と言える日が来ると信じて。