I (am the) GIRL

涙が出るほど幸せで 笑ってしまうくらい悲しい

V6、解散するってよ

 

 まさか、いや、心の底ではついに、だったかもしれない。それでもやはり永遠を信じていたのに、来てしまった。

 

 

 2021年3月12日16:00 V6会員サイト内にて、2021年11月1日をもっての解散が発表された。

 

 私はその日、15:30からバイトに入っていた。そして、16:00に発表があるというメールが届いていたのが15:39。これは運命のいたずらだったのだろう。きっと入り時間が30分遅ければ、私は使い物にならなかっただろう。

 

 アルバイト中に時間を確認するために電源ボタンを押した。母からLINEが来ていた。

 

「とうとうV6も?」

 

 なんのことか分からず放置した。母は私がジャニーズが好きなのをよしとしていない。だからこそ、母親からV6という発言があったことに多少の違和感を感じていた。それでも仕事を続けた。バイトが終わったのが20時、18:28に同い年の坂本担からLINEが来ていた。「いやむり」嫌な予感がした。彼女が連絡してくるなんてただごとじゃない。

 

 ただごとじゃなかった。

 

 Twitterを開く、解散の文字が見えた。嘘だ。嘘であってくれ。 震える手で会員サイトを開いた。何度も打った会員番号を間違えた。指が言うことをきかないのだ。お願い、お願い、と何かに祈っていた。何とかログインできた。

 

 V6よりご報告。

 

 確信に変わった。変わらないでほしかった。

 

 動画があった。文章があった。文字が読めない。認識できない、脳が拒否しているのが分かった。それでも指を動かし、スクロールする。

 

 

 僕たちV6は、

2021年11月1日をもちまして、解散します。

 

 

 解散?

 

 まさか

 

 いや

 

 ついに

 

 いや

 

 まさか

 

 永遠を信じていた。だって、V6は、まだ見たことのない景色、見せてくれるって、言ってた、じゃないか、それなのになぜ。

 

 バイト先から家までは1駅。たった1駅。電車には乗れなかった。動画を見ながら歩いて帰った。動画の中のV6は、今まで私が知っていたV6そのままだった。堅苦しい格好じゃない、ラフないつもの優しいV6だった。彼ら6人の決断を、どうにかしてファンに丁寧に伝えようとしていた。私の好きなV6だった。最後の最後まで、私の好きなV6だった。

 

 途中で坂本担の友人と電話がかかってきた。泣いた。裏切られたと思ったと伝えた。別に踊らなくてもいいから、6人でいてほしかった。素直に言葉にしたらすっきりした。

 

 すっきりしたら、V6がやっぱり好きだった。嫌いになんて、これっぽっちもなれなかった。こうやって彼らが決断したこと、彼ら自身の想いを彼ら自身が言葉にして伝えてくれたこと、その全てが大好きなV6だった。なんだか誇らしかった。こんなにファンのことを考えてくれるV6、好き以外の何者でもないじゃないか。この身の引き方が、どうにもV6らしくて堪らない。

 

 「剛がいないならやらない」

 

 健くんの言葉。V6の始まりの言葉。

 

 そして、終わりの理由。

 

 V6の最終形態に向けた大フィナーレ、最終章の物語できっと、「まだ見たことのない景色」をV6は見せてくれる。そう確信できる。

 

 

 だってV6だから。

 

 

 V6の6人へ、大好きだよ。

 

 11月1日まで全力で応援します。愛します。

 

 ありがとう。